開設講座
令和7年度 一般講座
- 講座B-9
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曼荼羅の理論と実践
言葉では示すことができないとされる〝さとりの世界〟を、密教では、曼荼羅という図形を用いて目に見えるかたちで表現します。この講義では、『大日経』に説かれる胎蔵曼荼羅と『金剛頂経』に説かれる金剛界曼荼羅を中心に、〝曼荼羅の読み解き方〟を学びます。また、密教儀礼の中で、曼荼羅が〝さとりの補助装置〟としてどのように用いられるのかを紹介します。
講 師 | 川﨑一洸 客員講師 |
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日 程 | 全5回 14:00 ~ 16:30 原則月曜日開催 |
備 考 | 単位認定講座 |
回 数 | 月 日 | 概 要 |
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第1回 |
「密教の歴史と曼荼羅」 曼荼羅がどのように成立し、どのように発展していったかを、インド密教の歴史とともに学びます。 |
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第2回 |
7月18日(金) |
「曼荼羅と儀礼」 『大日経』や『大日経疏』に説かれる「七日作壇法」を中心に、曼荼羅が儀礼の中でどのように制作され、どのように用いられるのかを解説します。 |
第3回 |
「胎蔵曼荼羅とその思想」 仏の目から見た〝世界の在り方〟を表現した胎蔵曼荼羅の図像の変遷を、その象徴性とともに学びます。 |
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第4回 |
「金剛界曼荼羅とその思想」 釈尊が得た〝さとりの智慧〟を象徴的に表現した金剛界曼荼羅の理論を、『金剛頂経』が説く成仏論とともに学びます。 |
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第5回 |
「インド後期密教の曼荼羅」 日本には伝わらなかったものの、チベット仏教では最も重視された、インド後期密教の曼荼羅を紹介します。 |