開設講座

令和7年度 一般講座

講座B-9

曼荼羅の理論と実践

言葉では示すことができないとされる〝さとりの世界〟を、密教では、曼荼羅という図形を用いて目に見えるかたちで表現します。この講義では、『大日経』に説かれる胎蔵曼荼羅と『金剛頂経』に説かれる金剛界曼荼羅を中心に、〝曼荼羅の読み解き方〟を学びます。また、密教儀礼の中で、曼荼羅が〝さとりの補助装置〟としてどのように用いられるのかを紹介します。

講 師 川﨑一洸 客員講師
日 程 全5回  14:00 ~ 16:30  原則月曜日開催
備 考 単位認定講座
回 数 月 日 概 要
第1回 5月19日

「密教の歴史と曼荼羅」

曼荼羅がどのように成立し、どのように発展していったかを、インド密教の歴史とともに学びます。

第2回

6月23日

7月18日(金)

「曼荼羅と儀礼」

『大日経』や『大日経疏』に説かれる「七日作壇法」を中心に、曼荼羅が儀礼の中でどのように制作され、どのように用いられるのかを解説します。

第3回 10月20日

「胎蔵曼荼羅とその思想」

仏の目から見た〝世界の在り方〟を表現した胎蔵曼荼羅の図像の変遷を、その象徴性とともに学びます。

第4回 11月17日

「金剛界曼荼羅とその思想」

釈尊が得た〝さとりの智慧〟を象徴的に表現した金剛界曼荼羅の理論を、『金剛頂経』が説く成仏論とともに学びます。

第5回 1月19日

「インド後期密教の曼荼羅」

日本には伝わらなかったものの、チベット仏教では最も重視された、インド後期密教の曼荼羅を紹介します。