開設講座
令和5年度 一般講座
- 講座 SP-3
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祖典講読-『声字実相義』を読む-
真言宗で伝統的に学ばれてきた『十巻章』のうち、弘法大師空海が著した『声字実相義』を取り上げて、法身説法を主張した弘法大師の「ことば」に関する考え方を、仏教の言語観と比較しながら読解していきます。
講 師 | 元山公寿 非常勤教授 |
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日 程 | 全6回 13:30 ~ 15:15 火曜日開催(第1.3回のみ水曜日開催) |
備 考 | 単位認定講座 |
回 数 | 月 日 | 概 要 |
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第1回 | 「仏教の言語観と「声字実相」の考え方―「叙意」の解説―」 弘法大師の著した『声字実相義』を解説するにあたり、総論として、仏教において「ことば」をどのように考えられてきたかを考え、それと「声字実相」という弘法大師の考え方との違いを概観します。 |
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第2回 | 「六離合釈から見た顕密の言語観―「釈名」の解説―」 『声字実相義』が「叙意」と「釈名体義」とからなっているうち、「釈名体義」の「釈名」について読解するとともに、その中で説かれる「六離合釈」について解説します。 |
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第3回 | 「『大日経』「等正覚真言」偈の解釈―「体義」の「引証」の解説―」 「釈名体義」の「体義」を読解するにあたり、最初に引用されている『大日経』の「等正覚真言 言名成立相 如因陀羅宗 諸義利成就 有増加法句 本名行相應」の偈の解釈について解説します。 |
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第4回 | 「「五大皆有響」偈の解釈―「体義」①の解説―」 前回に引き続き「体義」を読解していくにあたり、今回は「五大皆有響 十界具言語 六塵悉文字 法身是実相」という偈の解釈について解説します。 |
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第5回 | 11月21日 | 「「顕形表等色」偈の解釈―「体義」②の解説―」 前回に引き続き「体義」を読解していくにあたり、今回は色塵の字義差別を示した「顕形表等色 内外依正具 法然随縁有 能迷亦能悟」の偈の解釈のうち、前半の「顕形表等色 内外依正具」の解釈について解説します。 |
第6回 | 12月19日 | 「「法然随縁有」偈の解釈―「体義」③の解説―」 前回に引き続き、色塵の字義差別を示した偈の後半である「法然随縁有 能迷亦能悟」の偈の解釈を解説して、最後に弘法大師が「ことば」をどのようにとらえていたかを、まとめてみます。 |