運敞僧正忌(うんしょうそうじょうき)
運敞(うんしょう)僧正(1614~1693)は、
江戸時代前期に智積院(ちしゃくいん)第七世化主(けしゅ)として、
智山教学を興隆した方です。
運敞僧正の徳を慕い、全国から集まってきた学徒は
最盛期には1300人を数え、智積院は学山智山と呼ばれました。
また、智積院境内堂宇の拡充にも力を入れられ、
興教大師をお祀りする密厳堂の建立や名勝庭園の修築にも尽力されました。
運敞僧正忌は、運敞僧正のご偉業とその遺徳を称えるために、
毎年9月10日、運敞僧正のご命日に執り行われます。
智積院境内にある運敞蔵(うんしょうぐら)には、運敞僧正の座像とともに
僧正一代にわたって収集された貴重な書籍文献を収蔵しています。