節分会

節分とは季節の変わり目のことで、立春・立夏・立秋・立冬の前日をいいます。
中でも旧暦では立春から新しい年が始まるので、
立春の節分は年の最後となるので、新年を迎える意味で特に重視されました。
そのため今日、一般では節分というと立春の節分を指すようになりました。

節分には日暮れ前に大豆を煎り、
夜になって「鬼は外、福は内」と唱えながら豆を投げ戸をしめます。
この習慣は平安時代に宮廷で行われていた大晦日夜の行事、
疫鬼(えきき)を追い払う「追儺(ついな)」と結びついているともいわれます。
いずれにせよ、新年を迎えるに際し、悪鬼を払い幸福を願うことが目的です。

仏教ではこの鬼を人間を迷わす煩悩に見立て、読経や護摩供を行い
除災招福(じょさいしょうふく)を祈願します。
また、年男・年女を選び、にぎにぎしく豆まきを行うこともあります。

総本山智積院では、明王殿において祈願札と追儺豆をご本尊の前に供え、
『般若心経』を読誦し、護摩供を修します。その後、年男・年女、僧侶等によって、
ご本尊に向かって「福は内」と唱え豆がまかれます。
「鬼は外」とは唱えず、「福は内」とだけ唱えるのが特徴です。

また、節分会大護摩供法要ではご本尊大日大聖不動明王にお加持してもらう護摩札の
申込を受け付けております。
時期が近付いてまいりますと「行事・イベント」の欄に改めて節分会の
ご案内が掲載され、そちらに護摩札の申込用紙が貼付されますので
そちらにてお申し込みください。