2018年 1月:災害時に配慮が必要な方について

 こんにちは、災害対策室です。
 皆さんのお住まいの町には高齢の方、妊娠している方、赤ちゃんや小さい子供たち…様々な方がいると思います。以前の防災ひとくちメモで、普段から近隣の皆さんと交流を持って非常時には助け合う(共助)ことができるようにしましょう、とお伝えしましたが、上記の人たちが災害に遭った時のことについて考えたことはありますか?
 災害時に自力での避難が通常の者より難しく、避難行動に支援を要する人々を災害弱者(さいがいじゃくしゃ)といいます。自分の身に危険が差し迫った時、それを察知できないか、察知しても適切な行動をとることができないまたは困難な人、そして危険を知らせる情報を受け取ることができないか、受け取ることができてもそれに対して適切な行動をとることができない、または困難な人が当てはまります。
 具体的には、以下のような人が想定されます。
・障害者(肢体不自由者、知的障害者、内部障害者、視覚障害者、聴覚障害者)
・傷病者
・体力の衰えた、あるいは認知症の高齢者(自分自身で避難が出来る高齢者は災害弱者として扱わない場合が多い)
・妊婦(健常者に比べて保護を必要とする)
・乳幼児・子供(健康でも理解力・判断力が乏しい)
・外国人(日本語が分からない)
・旅行者(その場所の地理に疎い)
 近隣住民が協力し助け合うには日頃からコミュニケーションをとり、お互いのことを知りながら心を許せる関係を築くことが大切です。災害が起きた時に、一人暮らしなどの支援の必要な高齢者や障がい者等を避難誘導したり、救出して人的被害を最小限にくい止めるためには、災害弱者が隣・近所に住んでいないかを把握しておくことが必要です。
 そのことをふまえて、災害が起きた時には、まず自分の安全を十分に確保(自助)した上で、災害弱者にどのような配慮や行動をすればよいのかを考えていくのも、防災活動のひとつです。