2018年 2月:災害図上訓練「DIG」について

 こんにちは、災害対策室です。
 以前の防災ひとくちメモで、家族で話し合う防災会議などを紹介いたしましたが、町内会などの規模で行える防災訓練のプログラムも作られており、さまざまなものがあります。今回はその中で災害図上訓練「DIG」を紹介します。
 災害図上訓練「DIG」とは 災害(Disaster)のD、想像力(Imagination)の
I、ゲーム(Game Gの頭文字を取って名付けられた、災害に強い街づくりを考える、自治会・自主防災組織・学校など地域で行う防災訓練です。
具体的には、参加者が生活している地域で大きな災害が発生する場合を想定し、その地域の地図(町内会ならその町の地図)を使って危険個所の情報や防災施設の情報を書き込んだり、それを基に話し合うことで、自分の町に起こりうる被害や、災害に対する弱さを知り、自分の町の防災レベルを確認します。さらに参加者が一緒になって対応策を考えるというもので、災害対応のトレーニングになります。
DIGには初級編から応用編まであり、初級編DIGの内容を簡単に紹介しますと
【初級編DIG】
1.地図に市街地、山、平地、河川などの自然条件を書き込みます
2.地域の構造を確認し、鉄道や道路、公園、延焼を防ぐと思われる建物などを色分けして地図に書き込みます
3.災害発生時に、プラスになる施設や設備などと、マイナスにもなる施設や設備などの知っている情報を持ち寄り印を付けます
4.完成した地図をもとに、地域防災についてディスカッションをします
 
 上記のような流れで進行します。
 「ここには川があって増水の危険がある」「この建物は老朽化しているので、避難の時に近くを通るのは危ない」などの思い当たるマイナスの要素や「ここには広い公園があり、避難場所になっている」「このビルの屋上は津波が来た時に避難できるようになっている」などのプラスの要素を参加者各々が発言し地図に書き込んで話し合うことによって、経験したことのない災害を想定し、事前の対策を検討することができます。また、協力し合うことでお互いの交流も図れますね。
詳細については、自治体や内閣府のホームページで紹介されていますので、ぜひご覧ください。