2016年 8月:消防団をご存知ですか?~あなたもまちを守る一員に~

 こんにちは。災害対策室です。

 さて、皆さんは「消防団」というとどんなものを想像しますか?パッと浮かぶイメージとしては、商店街のおじさんが火災時に駆けつけて消火活動をするとか、集まって防災訓練をしていたりするというものではないでしょうか。住んでいる町にあるのは知っているけれども、活動の内容はよくわからないという方も少なくないのではないでしょうか。今回は消防団について紹介いたします。

 消防団の仕事は様々であり、地域における消防防災のリーダーとして、平常時・非常時を問わず地域に密着し、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担っています。火事発生時の消火活動をはじめ、地震や台風などの風水害といった大規模災害発生時に救助・救出や、警戒巡視、避難誘導、災害防御などをします。東日本大震災においても,消防団員による適切な指示や避難誘導などにより多くの命が救われている実績があります。災害発生時以外にも、防災啓発活動として地域の家庭を訪問し防火指導をしたり、高齢者のお宅を訪問し変わった様子がないか確認するなどの活動もしております。また、救急救命講習会などで応急手当の普及活動や、防災意識の向上のための広報活動等も行っています。

 「消防署と消防団の違いがよくわからない」という方もいると思います。消防署は、常勤の職員(消防吏員・消防官)が常時消防業務に専念しているのに対し、消防団員は日頃は各々の職業(サラリーマン・自営業等・主婦)に従事し、災害等発生の際には消防団員としてその職務に当たるのが一番の違いです。消防団員は、仕事が休みの日や、仕事の終わった後などに集まって訓練等を行っています。管轄区内に居住している人等が団員となっていますので、地域密着性が高いところも特徴です。

 消防団員というと、男性がなるものだというイメージが強いですが、そんなことはありません。女性の消防団員もおり、普段の活動はもちろん女性ならではの活動の場も多いです。

 現在約86万人(平成2741日)の消防団員が全国で活躍しておりますが、消防団員は年々減少傾向にあります。「私もまちを守る一員になりたい!」というあなた、門をたたいてみませんか? 消防団員は一般的に、18歳以上で、その市町村に居住しているか、または、勤務している人なら、どなたでも入団することができます。大学生や専門学校生も入団しています。詳細な入団資格は、市町村ごとに条例で定められており、異なる場合がありますので、市役所・町村役場、または最寄りの消防署までお問い合わせください。