2017年 4月:消火器、あなたの家にはありますか?

 こんにちは、災害対策室です。

 入学式や入社式も終わり、そろそろ新しい環境に慣れてきたところでしょうか。

 さて、会社や学校・公共施設を訪れると、必ず消火器が設置されていますね。消火器には「住宅用」と「業務用」があるのをご存知ですか?今回は消火器の話です。

 住宅用消火器は、住宅火災に特化した消火器として開発された、蓄圧式消火器です。消火器本体にあらかじめガスを蓄圧している消火器で、レバー操作によりバルブを開き消火剤を放出する仕組みになっており、誰でも簡単に操作ができます。

 また、火災にも種別があります。

□普通火災(A火災):木材・紙・繊維などが燃える火災

□油火災 (B火災):石油やその他油類が燃える火災

電気火災(C火災):電気設備などの火災

 一般家庭ですと、普通火災は寝たばこの不始末で布団が燃えるような火災、油火災は天ぷら油を熱しすぎて発生する火災、電気火災はコンセントの老朽化などで起こる火災とイメージしていただければわかりやすいかと思います。

 家に備える消火器の選び方としては、消火器の役割範囲は炎が天井に到達する程度までの火災規模なので、第1着火物もしくは第2着火物となりそうな可燃物に着目し、それらに適応する消火器を選ぶことになります。一般家庭で第1着火物となる可能性の高いものは、天ぷら油や布団等なので、それに適応する消火器を優先して設置してください。

 消火器を備えても、「今まで触ったことがないのに、いざ火事になった時にちゃんと操作ができるのかな…」と心配になりますよね。なので、消防局のHP等で写真付の解説が掲載されているので参考にしたり、町内会の防災訓練で実際に消火器体験ができる機会もありますので、参加することをおすすめします。

 また、消火器には使用期限があり、住宅用消火器は使用期限がおおむね5年となっています。家に設置をしたら使用期限を確認し、5年に1回は新しいものと交換するようにしましょう。

 消火器の薬剤の種類や、業務用消火器などについては、一般社団法人 日本消火器工業会のHPに詳しく掲載されておりますので、そちらをご参照ください。