2016年 9月:山への心構え~火山噴火対策について~
こんにちは。災害対策室です。
最近は登山が流行していますね。そろそろ季節も秋ですし、私も一度は高尾山を自力で登ってみたいと考えているのですが、なかなか実行に移せずにいます。
さて、登山といえば今から2年前、2014年9月27日に御嶽山噴火が発生しました。それにより山頂付近にいた多くの登山者が犠牲となり、58名の尊い命が失われ日本において戦後最悪の火山災害となりました。
今回は登山者が火山噴火に備えてほしいことを紹介します。
まず、登ろうとしている山が火山かどうかを把握しましょう。火山に登るならば、火山に対する正しい知識を持つことが重要です。気象庁の「火山登山者向けの情報提供ページ」にて以下の情報が公開されているので、事前にチェックしましょう。
■「噴火警戒レベル」
「噴火警戒レベル」は「とるべき防災対応(5段階)」と「警戒が必要な範囲」について気象庁から発表されるものです。
5.避難
4.避難準備
3.入山規制
2.火口周辺規制
1.活火山であることに留意
という5段階になっています。「噴火警戒レベル5」が発表された場合は、危険な居住地域では住民の避難が必要となります。観光で訪れる場合でもあらかじめ噴火警戒レベルをチェックしておき、いざという時にどう避難するかを考えておきましょう。
警戒が必要な範囲は
4,5.居住地及びそれより火口側
3.火口から居住地近くまで
2.火口周辺
1.火口内等
の4段階になっています。
■「火山防災マップ」
火山防災マップを見ることで、各火山のレベルごとに起こり得る噴火現象や、「火口の位置」や「噴火の規模・種類」が変動するという前提の上で、どの範囲にどんな火山現象が発生するかを知ることが可能です。噴火した時に避難できる場所が書いてあるマップもあります。こちらは火山のある県のホームページなどでも公開されています。
もし噴火が実際に起きれば混乱し、冷静な判断ができません。火山に登山を計画する際には、最新の情報を入手し、噴火対策の装備を用意し、避難場所と避難経路を充分に調査しておきましょう。
また、登山届制度が導入されている火山については、登山届(登山計画書)を作成し、必ず提出しましょう。地域によっては、登録制の災害情報メール配信サービスを導入しているところもありますので、こちらも積極的に活用してください。