新型コロナウイルス感染症についての理解とその対策【6月4日更新】

 現在、日本国内を含め全世界で多くの感染者、死者が報告されています。
 ここに本宗教師の有識者のご意見を基に新型コロナウイルス感染症についての理解とその対策を提案いたします。
 それぞれの地域、条例などをふまえ、状況に応じて対応をお願いいたします。

1、接触物、飛沫物におけるウイルスの生存は数時間から7日。
  段ボールの表面で最長24時間。机、プラスティックやステンレスの表面では最長2〜3日。
  グラス、コップは4日。サージカルマスクは7日という報告がある。
 (対策)ドア、机、スイッチなど頻回に消毒をすること。

2、感染は飛沫感染、接触感染であるが、マイクロエアロゾルに付着し空気中を舞い感染をする。
  ウイルスは、くしゃみで3m、咳で2m飛ぶといわれている。通常のエアロゾルでは、2m離れれば落下する。
 (対策)マスクを着用し、空中散布されているウイルスのために換気を頻回に行うこと。

3、潜伏期間は1日から14日。
 (対策)行事参加のためには前2週間の自粛が必要になる。

4、感染してから発病前の3日前から人に感染させることが分かってきた。
 (対策)防ぎようがなく、感染するような3密を避けること。

5、症状は、「風邪症状」「味覚障害」等が初発症状で、4~5日後より急激に悪化をすることがある。
  発熱(37.5℃4日間)は当てにならない。熱が出たときではむしろ遅い。
 (対策)Not doing well」という概念が大切。何となくおかしい、何となく変、いつもと違うと感じたならば
  すぐに診察を受けること。

 6、80%の人は数日で回復し、20%の人は悪化、5%の人は呼吸困難となり人工呼吸器が必要になる。
  過度に病気自体を心配するのではなく、もらわない、うつさないこと。

 以上のことを踏まえて、マスク着用、咳エチケットや手洗いの励行など感染予防対策や三密(密閉、密集、密接)を控えるようにすることが求められています。新型コロナウイルス感染症に罹患された方々のご快復をご祈念いたします。

以上

真言宗智山派宗務庁
災害対策本部