2018年 4月:防災ピクニックをしてみませんか?

 こんにちは、災害対策室です。
 春の日差しもあたたかく、心地よい気候になってきましたね。天気のいい日は時々職場近くの公園でお弁当を食べるのが私のひそかな楽しみです。
 さて、どこかへ出かけるのにもいい季節。ピクニックに出かけるにもちょうどいいですが、ちょっと趣向を変えて「防災ピクニック」をしてみてはいかがでしょうか。
 防災ピクニックの特徴は、自宅から避難所になっている公園などへ避難バッグを背負って歩き、目的地で「非常食」を食べるところです。
 以前の記事で防災マップを作ることや避難経路の確認などを紹介してきました。しかし実際に歩いてみる機会を作るのが難しいご家庭もあると思います。ピクニックとして行えば、目的地が決まっていて、なおかつレクリエーションとしての一面も持ち合わせているので子供たちや子供の友達のお母さんなどを誘って実践しやすくなります。
 
 目的地まで歩く間、防災マップを見ながら周囲を確認してみましょう。「ブロック塀が多い道なので、崩れてきたら危ない」などの危険な場所のほかに、「ここには公衆電話がある」などの助けになる場所などの発見があります。それらを見つけたら、防災マップに書き込んでいきます。
 また、避難ルートを子供と一緒に歩くことで、子供に道を覚えさせます。そして「子供の歩くスピードや歩幅、体力ではこの道を使って避難するのは難しいのでは?」などの実感があると思いますので、それらも検討課題としてマップに書き込むようにします。
 
 目的地に着いたらごはんの時間です。ただしお弁当ではなく「非常食」が主役です。また、ローリングストック法の入れ替えの一環として、備蓄してあるものの中から期限に近いものを持っていきます。非常食だと水を入れてしばらく待たなければならなかったり、作りにくいもの、また子供がすすんで食べない、または食べにくいものなどが出てくると思います。どのように工夫すると食べやすくなるのか、それをこの防災ピクニックの中で事前に実践することで、本当に有事に必要なものを揃えるものを学ぶことができます。
 
 食事の後は、肺活量の少ない子供にホイッスルがふけるかどうかなど、防災グッズを試してみたり、紙風船などのおもちゃなどを防災グッズとして用意し、子どもが夢中になって遊ぶものかどうかを確認してみます。簡単なおもちゃなどはいくつか用意しておくことで、避難生活を送ることになった時に子供のストレスを緩和が期待されます。
 
 防災ピクニックを何回か行なううちに、自然と必要なものや知っておくべきことが見えてくると思います。この機会に行ってみてはいかがでしょうか。
 詳しくはNPO法人ママプラグの「アクティブ防災」http://www.active-bousai.com/ などで紹介されているので、参考にしてみてください。