2018年 6月:落雷から身を守るために知っておきたいこと

 こんにちは、災害対策室です。
 これまで地震・火災・水害など様々な自然災害を紹介してきましたが、今回は「地震・雷・火事・親父」と昔から言い表されるように、世の中で特に恐ろしいとされている災害のひとつ「雷」についてのお話です。
 
 一年に一度はニュースで落雷による事故を耳にすることがあると思います。雷は季節を問わず発生しますが、特に積乱雲が発達する夏場に多く、ゴルフ場やキャンプなどレジャーの場面で落雷事故が多くみられます。
 地震や雷などは突発的に起こるため、対処するタイミングが難しいです。そのため、気象庁から「雷注意報」が出ていたり、発達した積乱雲が近づいてきている時など、天候の変化に注意してそれらの兆候が出ている時は外出しないなどの対策をすることが必要です。
 屋外にいる場合には、できるだけ早く安全な空間に避難してください。雷は、海面、平地、山などところを選ばず落ちます。特に平地や海岸などの開けた場所、山頂や尾根の高いところでは人体に落雷しやすくなります。具体的には、ゴルフ場やキャンプ場、海水浴場や屋外プール、高い木の下などで落雷による事故に注意が必要です。
 
落雷から身を守るには、次の二つが重要なポイントです。
○高い物(背の高い木や金属製の柱など)から離れる
○開けた場所から離れる
 
 避難する場所は、コンクリートなどでできた頑丈な建物の中が安全です。木造の建物の場合には、電気器具、天井、壁から1メートル以上離れるようにしましょう。その他には乗り物(車やバス、電車など)の中は基本的には安全な場所といえます。乗り物の中に避難した際には、車内の金属部品には触れないようにしてください。
 万が一周りに避難できる場所がない場合、両足をそろえて上半身前かがみにしゃがみ、親指で耳の穴をふさいで頭を抱えましょう。
 
 先にも書いたように、落雷は突発的なものなので、自分で判断し即時行動することが自分の身を守る重要なものとなります。今の時期、これからの夏休みの計画を立てているご家庭も多いと思いますが、出かける前、そして外出中も天候の変化に十分に気を付けましょう。