2015年 3月:津波被害から見た教訓
こんにちは。災害対策室です。
今年の3月11日で4回目の3.11を迎えました。
東日本大震災は、震度も6強から7と大きかったのですが、中でも津波は大変な被害をもたらしました。
東日本大震災によって起きた津波の高さは、福島県富岡町では21.1m、岩手県大船渡市では陸地を駆け上がった高さが40mにまで達しました。
波といっても、津波の場合は海底から海面までの水の壁が押し寄せてくるようなものなので、その破壊力は鉄筋コンクリートのビルも倒すほどでした。
どんなに小さな揺れでも、津波警報が出た時にすることは、とにかく高台などに避難することです。
三陸地方の言い伝えに「津波てんでんこ」というのがあります。「てんでんこ」は「てんでんばらばらに」という意味です。もともとは自分だけでも高台に逃げろという考え方を示しますが、現在の三陸地方では自分の命は自分の責任で守れという教訓として使われています。
過去に地震が起きた時「津波がここまできたぞ!」ということを標した石碑も見られます。たとえば宮古市重茂の姉吉地区には「大津浪記念碑」があり、この碑には「此処(ここ)より下に家を建てるな」と刻まれており、東日本大震災の津波の際にはこの地に暮らす11世帯34名の人々の命を救いました。
今後また同じように津波が襲ってくるかもしれません。また、津波だけではなく、様々な災害においても先祖の教えを教訓にして、二度と悲劇を繰り返さないようにしなければなりませんね。