2017年 3月:ペットの防災について~大切な家族の一員を守る~

 こんにちは、災害対策室です。
 皆さんはペットを飼っていますか?私は犬を二匹飼っており、大切なうちの家族の一員です。猫・鳥・ハムスター…そのほか様々な動物を飼っている人がいると思いますが、災害が発生した時のペットたちのことを考えたことがありますか?今回はペットの防災についてです。
 大きな災害が起きてすぐの間は「あれを持っていればよかった」「こうできたら良かった」等考えるのですが、災害発生から月日が経つと、だんだんと関心が薄れ、危機に対する気持ちが薄れていきます。災害が発生した時、ペットを守れるのは飼い主である皆さんなのです。災害が起こったら、まずは自分と身近な人の安全を確保してください。そしてペットの安全確保が行えるよう、日ごろからの備えをしておきましょう。
 また、人間の備えと同様に、ペットにも備えが必要です。ペット用品を最低でも3日分、できれば5日分、常備しておいてください。
 最近では「ペット防災手帳」を自治体が配布しているところがあります。ペットの写真の貼り付け欄や名前・年齢、いつワクチンを受けたか・通っている動物病院等の記入欄があり、ペットの健康管理にも役立ちます。詳しくは、自治体のホームページをご確認ください。

≪ペットの防災グッズ≫
   フードと水 普段から食べなれているものを用意してください
   食器 最近は折り畳み式のものもあるので、活用するとよいでしょう
   迷子札 首輪につけて、名前と連絡先(携帯電話の番号等)を記載しておきましょう
   写真 ペットが迷子になった時用。顔・全身・特徴等を撮影したもの
     既往歴、ワクチン接種歴がわかるもの ペット防災手帳が便利です。写真を貼り、名前、年齢、健康状態、病気の有無、性格を記入しておきましょう
   常備薬 しばらく手に入らないことを想定して、約一週間分くらい
   ケージ 避難所ではペットの家となりますので、日頃から慣れさせておきましょう
  飼い主の匂いがついたタオル等 避難所で離れているとペットも落ち着きません。飼い主の匂いのついたものをケージに敷いたりすることで、ペットが安心します
  おもちゃ ストレス解消になるものを用意しましょう

 場合によっては、避難所にペットと同行避難しなくてはならないことがあります。
同行避難とは、災害発生時に飼い主がペットと一緒に、避難所に避難することです。ただ、避難所の中で人とペットが同一の空間で居住できるとは限りません。それぞれの避難所によってルールが異なりますので、従いましょう。
 また、どのような状況下でも必ず避難所に同行して避難しなければいけないというものではありません。自宅の安全が確保され、定期的に戻れる状況であれば、避難所に連れて行かないということも選択肢の一つです。ただし、その場合も、毎日の食事と健康状態の確認は怠らないようにしましょう。
 犬、猫、小鳥、小型のげっ歯類等の一般的なペット以外の動物は、避難所への同行が難しい場合もあります。万一のときの預かり先を確保しておくことも大切です。
 ペットも大切な家族です。家族の『いのち』を守れるよう、日頃から備えを怠らないようにしましょう。