2017年12月:ご先祖様の防災について~お位牌~
こんにちは、災害対策室です。
前回はお仏壇の防災についてのお話でしたが、今月はお位牌についてです。
ご先祖様やご家族のお位牌は、皆さんお仏壇におまつりしていることが多いと思います。もし、大きな災害が起こり自宅からすぐ避難しなければならないとき、必ずお位牌を持ち出す必要があると思いますか?
東日本大震災では大きな津波が沿岸部を襲いましたが、自宅にものを取りに戻って津波の犠牲となった方が少なくありませんでした。その中にはお位牌を取りに戻って巻き込まれた方もいたようです。火事や津波など、速やかにその場から避難しなければならない状況の時は、何よりもまず自分の命が大切です。絶対に取りに戻ってはいけません。
お位牌は、戒名がわかれば再度作ることができます。菩提寺には過去帳というものがあり、檀信徒さんのご先祖様の戒名が記録されています。もしもの災害の発生時には、まず避難をし、必要があれば落ち着いてから菩提寺のご住職に連絡を取り、相談しましょう。
またご自身でご先祖様の戒名・命日を記録しておくとよいでしょう。手帳や携帯電話など、いつも持ち歩いているものにメモをしたり、携帯電話であればお位牌の写真を撮って保存しておけば記録になります。
ご先祖様の災害への備えも、この機会に行ってはいかがでしょうか。