第4回智積院写真コンテスト結果発表

「第4回智積院写真コンテスト」に多数のご応募をいただきましてありがとうございました。
厳正なる審査の結果、以下の方々が入選されました。
特別審査員のビジュアルアーツ専門学校 前校長 村中修氏の選評と併せてご覧ください。

 

総評

 今回も力作をお寄せいただきありとうございました。募集期間からやはり紅葉を題材とした作品が多かったのですが、絵になる素材だけにどうしても似たような作品が多くなってしまいます。
 今回はその中でも、どのように見せるか、何を表現するか明確な作品を中心に選出させていただきました。フレーミングや画面校正、レンズ特性を使った視覚効果はもちろんのことですが、秋という季節に意味を込められた作品です。1枚の写真によって何を表現するのか、何を伝えるのか考えることが重要です。

 

入選作品

 最優秀賞

タイトル「もみじのグラデーション」
寺岡航
鐘楼を包み込むような紅葉が見事です。秋晴れの凜とした空気感を感じる作品です

 優秀賞

タイトル「紅葉の道」
満井祐介
陽に映える紅葉と対照的に陰影のある道。秋の深まりに人生を重ねるような作品と感じました。

 優秀賞

タイトル「秋色に染まる」
居原田晃嘉
超ワイドレンズの描写力をフルに活かした作品です。
思い切ったローアングルで落葉にフォーカスした視点がユニークです。

 特別賞

タイトル「秋色に包まれて」
長谷川悟
金堂前を歩く僧を入れることで、画面に動きとリズムが生まれました。
黄色い袈裟もワンポイントカラーとなっています。

 奨励賞

タイトル「漆黒の灯篭、秋を照らす」
土屋哲
灯籠をシルエットにしたアイデアが斬新です。黒のマッス(塊)と鮮やかな紅葉のコントラストが見事です。

 奨励賞

タイトル「秋空」
野末香奈
見事な秋晴れ。空を大きく配し、自然の雄大さを感じさせる作品です。
青空と紅葉の色彩コントラストも効いています。

 奨励賞

タイトル「一期一会」
鳳仙
まるで映画のワンシーンのように、深まりゆく秋に人生を重ねるようなドラマチックな作品です。

 佳 作

タイトル「声明」
東山由実
五色幕を背景に、本来であれば色鮮やかな紅葉をあえてシルエットにされた発想が秀逸です。

 佳 作
 
タイトル「陰翳」
すばる
背後より差す太陽の光に、お大師様のご威光を感じる作品です。素晴らしい瞬間を捉えられています。

 

入選作品の展示は、令和2年9月下旬まで
総本山智積院 大書院 鞘の間で展示いたします。
入選作品のほか、全応募作品をデジタルフォトフレームにてスライド展示いたします。
尚、令和2年3月1日から「第5回智積院写真コンテスト」を開催しております。
たくさんのご応募お待ちしております。
第5回智積院写真コンテスト応募要項