開設講座

令和6年度 対象者限定講座

講座 A-4
智山派【寺庭婦人】限定講座

寺庭婦人講座「今聞いておきたい、寺庭にとって“大切”な話」

現代日本社会は、少子高齢化やコロナ禍、新宗教の問題などさまざまな課題に直面し、それに伴い、寺院と檀信徒との関係や、宗教に対する人々の意識も、少しずつ変化しているように感じます。そのようななかで、寺庭の皆さまが寺院生活を送るうえで、あるいは日々檀信徒と接するうえで、今聞いておきたい“大切”な話を多様な視点から学んでいきます。

講 師 宮坂宥洪 院長・鈴木晋怜 副院長・鈴木晋雄 常勤研究員
関義央 師 上総第一教区[33]正福寺住職・本郷由美子 氏(グリーフパートナー歩み 代表)
日 程 全6回 13:30~15:30 水曜日開催
備 考 単位認定講座(対面のみ)
オンライン併用開催
回 数 月 日 概 要
第1回 5月15日 「仏教徒のよりどころ」
講師:鈴木晋雄 常勤研究員
私たちは、檀信徒とともに、仏を信じ、仏に祈り、ご本尊さまやご先祖さまに守られながら、日々の寺院生活を送っています。慌ただしい日常に追われ、何気なく一日を終えてしまいますが、私たちは寺院生活の中で、何をよりどころとし、何を心掛けているのでしょうか。今改めて、ゆっくりと考えてみたいと思います。
第2回 7月3日 「私たちの目標」
講師:鈴木晋雄 常勤研究員
解脱?成仏?悟り? 仏教の目標はどこにあるのでしょうか? 何ごとも、目標を定め、そこに向かって歩みを進めることは大切です。私たち仏教徒のめざすところを一緒に考えてみたいと思います。
第3回 9月4日 「知っておきたい、寺院にまつわる法律の話」
講師:関義央 師 上総第一教区[33]正福寺住職
新宗教に関わる事件を発端とし、宗教法人に対する社会の関心が高まりました。宗教法人法をはじめ、私たちが寺院運営をしていくうえで、知っておかなければならない法律が存在します。新しい時代を迎える中で、今知っておくべき寺院運営に関する法律をわかりやすく解説し、今後の展望を考えてみたいと思います。
第4回 11月13日 「かなしみとともに生きる」
講師:本郷由美子 氏(グリーフパートナー歩み 代表)
お寺には大切な家族を亡くし、大きな喪失感や深い悲しみを抱えたさまざまな人が訪れます。今回は、池田小学校児童殺傷事件で愛娘を亡くした母として、また犯罪被害者の支援者として、長年にわたってグリーフケアに向き合う本郷由美子先生を講師にお招きし、悲しみとともに生きる檀信徒に私たちはどのように寄り添うことができるのか、お話を伺います。
第5回 1月29日 「現代社会における宗教そしてお寺の役割」
講師:鈴木晋怜 副院長
宗教離れ、寺離れ、墓離れと言われるように、現代において、宗教やお寺に対する人々の考え方は次第に変化しています。また、それは世代間によっても大きく違います。現代社会、そして現代人は、宗教やお寺に何を求め、私たちはその要請にどのように応えていったらいいのでしょうか。新たな時代と宗教そしてお寺との関係について考えていきます。
第6回 3月12日 「日本人の仏教」
講師:宮坂宥洪 院長
春秋の「お彼岸」や夏の「お盆」をはじめ、私たちは仏教行事を通してご先祖さまに想いを馳せ、また心のこもった「葬儀」や「法事」をお勤めして亡き人へ供養の気持ちを捧げます。インドで誕生した仏教は世界各地へと伝わり、各地の文化や習慣と結びつきながら、その土地の仏教として根付いていきました。最終回は、これまで日本人が大切にしてきた仏教の特徴、そしてこれからも守っていきたい仏教のあり方を考えてみたいと思います。