B-7 仏教基礎講座｜真言宗智山派　総本山智積院

開設講座

令和6年度　一般対象講座

講座B-7: 仏教基礎講座

本講座は、長年継続しておりますが、毎年内容や講師を見直し、改良を重ねています。基本的には、仏教で使われる「用語」に光をあてて解説していきます。日常会話の中で登場する仏教用語などにも触れながら、仏教の基本的な考え方について参加者の皆さんと一緒に学んでいきたいと思っています。仏教を内側からだけではなく、外側の別視点からも概観するため外部講師もお招きします。たくさんのお越しをお待ちしております。

講師	田村宗英常勤教授・安井光洋常勤講師・小宮俊海非常勤講師・山口真玄常勤研究員・宮坂宥峻嘱託研究員・熊谷孝司氏（インド占術研究家）・髙橋睦美氏（大東文化大学文学部講師）
日程	全10回　　13：30 ～ 15：00　　金曜日開催
備考	単位認定講座（対面のみ）オンライン併用開催

回数	月日	概要
第1回	5月17日 13:30～15:00	講座の趣旨説明（イントロダクション）・お釈迦さまについて講師：田村宗英常勤教授仏教について学ぶ準備段階として、はじめにお釈迦さまの生涯をたどっていきます。
第2回	5月17日 15:10～16:40	仏教の周辺～インドという視野～講師：熊谷孝司氏仏教といえば、漢字で書かれたお経をイメージしますか？初詣ですか？仏教は、インド亜大陸で生まれ、育まれました。仏教からスタートし、インドをキーワードに、仏教の周辺を見ていきたいと思います。
第3回	6月21日	仏教の分類について講師：安井光洋常勤講師ひと口に「仏教」といっても、国や地域・考え方などによって様々な種類に分けられています。まず仏教の分類にはどのようなものがあるのかについて学んでいきます。
第4回	7月19日	三宝（仏・法・僧）について講師：小宮俊海非常勤講師「三宝」は、聖徳太子が定めたという十七条の憲法にも登場する言葉として有名です。また、三宝に帰依するものが仏教徒たる所以だとされます。三宝には、それぞれどのような意味があるのかを学んでいきます。
第5回	9月13日	仏教の周辺～中国の視点から～講師：髙橋睦美氏インドで生まれた仏教が中国に伝わると、仏典が中国語に翻訳されるとともに、仏教の思想も中国的な解釈がなされて独自の発展を遂げました。本講座では、仏教にどんな中国風味が加わったのかについて学んでいきます。
第6回	10月11日	三法印・四法印／四諦・八正道について講師：小宮俊海非常勤講師「法印」とは、仏教の教え（仏法）の特徴（印）を指し、三種または四種あることから、三法印・四法印と呼ばれます。また、お釈迦さまが最初に説いた教えは「四聖諦（苦・集・滅・道）」といわれ、このうちの道諦は、さとりへ至る修行方法で「八正道」と呼ばれます。仏教を学ぶ上で必須の用語について、それぞれどのような意味があるのかを学んでいきます。
第7回	11月15日	仏教の世界観と三科（五蘊・十二処・十八界）について講師：安井光洋常勤講師仏教で使われる言葉を理解するためには、仏教的なものの見方に慣れていくことが大切です。私たちが生きている世界を仏教ではどのようにとらえているのかについて学んでいきます。
第8回	1月17日	縁起について講師：宮坂宥峻嘱託研究員「縁起」は、仏教の教えの根本だといわれます。しかし、普段の会話で出てくる「縁起がいい」という言葉は仏教本来の意味と同じなのでしょうか。日常会話での使われ方にも触れながら、縁起について学んでいきます。
第9回	2月14日	煩悩について講師：山口真玄常勤研究員「煩悩」は、耳にする機会が多い仏教用語のひとつだろうと思います。私たちの身心を悩ます煩悩について、代表的なものを取り上げながら学んでいきます。
第10回	3月14日	修行について・全体のまとめ講師：田村宗英常勤教授「修行」は、僧侶だけではなく一般の方々も取り組めるものです。仏教の教えを実践する「修行」について学んでいきます。

別院真福寺について