開設講座

令和5年度 一般講座

講座 B-1

チベット語で学ぶ仏教入門

昨年度より引き続き、チベット語で書かれたダライラマ14世の仏教講話のテキストを講読しながら、仏教の教えを解説します。また現代チベット語の発音も合わせて練習します。チベット語と仏教に興味がある方ならば参加可能です。

講 師 高松宏寶(クンチョック・シタル) 非常勤講師
金本拓士 客員講師
日 程 全8回 14:00~16:00 水曜日開催
備 考 単位認定講座
回 数 月 日 概 要
第1回 5月24日 講座の概要、昨年度までのテキスト内容の解説
第2回 6月21日 「菩提心の種類について」
これまでに菩提心の本質と利益について説明しました。この回では、菩提心の種類について、『般若経』の註釈と『華厳経』を根拠として、解説します。
第3回 7月26日 「菩提心を生起する方法について」
シャーンティデーヴァによる「菩提心生起法」について説明します。我執や自己執着が問題点であり毒であることや、利他心や慈悲心の功徳などを示して、解説します。
第4回 9月6日 「菩提心生起の前に瞑想すべき4つの内容について」
①有暇具足 ②死の無常 ③輪廻の苦 ④業の因果関係菩提心生起に不可欠な上記4つの内容について解説します。
第5回 11月22日 「菩提心の主な目的について」
一般的には煩悩を、特に自己執着をなくすには、菩提心こそが対治です。幸せを求めるならば、無明をなくす必要があり、菩提心もその対治となります。そこで、菩提心の体験によって、どのように自己執着を捨て、利他的な心を生じることができるかを説明します。
第6回 12月13日 「菩提心と六波羅蜜・四摂事について」
菩提心生起した菩薩は、①自利のための六波羅蜜と②利他のための四摂事を実践します。菩提心と六波羅蜜・四摂事の関連についてわかりやすく説明します。
第7回 1月24日 「菩提心の実践とロジョンの応用方法について」 
ダライ・ラマは、シャーンティデーヴァによる菩提心の実践とロジョン(心の訓練)の実践との関連性や、これらを日常生活に応用する方法を説明しています。菩提心の実践とロジョンが、人生の困難や逆境に取り組むための実践法でもあることを解説します。
第8回 3月27日 「真言密教の実践と菩提心について」
真言密教では本尊瑜伽や曼荼羅観想などの多くの修行がありますが、その主な目的は悟りを得ることです。そして、その根本の原因や土台は菩提心と慈悲です。この菩提心が密教の実践とどのようにつながっているかを明確に説明します。